2023年9月から2024年9月まで、30歳の自分がワーキングホリデーでカナダに滞在しました。
「1年間でどんな経験をしたのか?」
「ワーホリって実際どうなの?」
そんな疑問を持つ人に向けて、自分の体験を長期滞在した4つの都市ごとに振り返っていきます。
今回は3つ目の都市エドモントンでの2ヵ月を振り返ります。
カナダに着いて以降、カルガリーで主に語学学校に通って4ヵ月、イエローナイフで仕事漬けで3ヵ月とあっという間に半年が過ぎました。2024年4月になってエドモントンに拠点を移して2ヵ月ほど過ごすことにしました。
なぜエドモントン?
イエローナイフなバイトの上司の方から、短期バイトの紹介をもらって、6月下旬からビクトリアで働くことが決まっていました。それまでの2ヵ月は、エドモントンを拠点に「牧場生活ボランティア」「カジノ」「旅行」の3つの計画を立てていました。
4月上旬~5月上旬:エドモントン近郊で牧場生活
5月上旬~5月中旬:エドモントンでカジノ生活
5月中旬~6月上旬:ヨーロッパ旅行
6月上旬~6月中旬:エドモントンでカジノ生活
きっちり予定を埋めてまずはエドモントン近郊での牧場生活に向かいました。
牧場ボランティア「WWOOF」
WWOOFとは?
そもそも農場ボランティアとは何か?どうやって見つけるのか?
「WWOOF(ウーフ)」というプラットフォームを利用しました。WWOOFは、農場でのボランティアを希望する人と働き手を求める農場をつなぐサービスで、世界中で展開されています。WWOOFカナダに登録し、滞在先の農場を探してコンタクトを取る形です。
メリットとしては、食事や宿泊が提供されるため生活費がかからず、短期間で農場仕事の経験ができることです。ただし、WWOOFへの登録料で50$ほどかかります。
エドモントンは日本ではあまり馴染みがない都市ですし、私も知りませんでした。アルバータ州の州都で、イエローナイフから最も近い大きい町で、真南に飛行機で3時間ほどです。カナダの内陸部で農場や牧場が多い地域です。牧場のオーナーとコンタクトを取り、日程が合った2つの牧場でそれぞれ約2週間ずつ滞在しました。
1つ目は牛・豚・鶏なんでもいる牧場
まずはエドモントンから車で1時間ほどの場所にある牧場に行きました。オーナーがいい人で、エドモントン空港に迎えに来てくれました。
牧場は夫婦と小さなお子さん2人で経営していて、牛(乳牛・肉牛)、豚、鶏を飼育し、犬や猫もたくさんいました。1日5時間ほど、餌やりや柵の修理、雑用を手伝いました。動物に囲まれる生活は新鮮で、周囲には果てしない平原が広がっていました。

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「ザ・普通のカナダ家庭の食事」を体験。朝はトースト、昼はピザや前日の残り物、夜はピザやハンバーガー、ラザニアなどの肉料理を振舞ってもらいました。
このあたりの肉屋ではムースの肉も買えるみたいで、食べさせてもらいました。言われて初めて気づくくらいに、牛肉との違いはあまり分からなかったですがおいしいです。
自分の牧場で育てている豚も食べさせてもらいました。これはかなりおいしかったです。
暇な時間は小学生くらいの子どもたちとUNOをしたり、アイスホッケーの試合を見に行ったり。完全にカナダの家庭に溶け込んでいました。当然、英語オンリーの環境でしたが、基本的な会話はなんとか理解できました。大事なことは聞き直せば問題なしです。
自分たちですべての牧場仕事をしているので、オーナーはいろいろな重機を運転したり、子豚の仕入れに行ったり、牛乳を売りに行ったり何でもやっていてかっこよかったです。
エドモントンから車で1時間ほどの場所にある家族経営の牧場で、牛や豚を飼育し、犬や猫もたくさんいました。1日5時間ほど、エサやりや柵の修理、雑用を担当。動物に囲まれる生活は新鮮で、周囲には果てしない平原が広がっていました。
また、「ザ・普通のカナダ家庭の食事」を体験。朝はトースト、昼は前日の残り物、夜はピザやハンバーガー、ラザニアなどの肉料理。ムースの肉も食べましたが、牛肉との違いはあまり分かりませんでした。自家製の豚肉はかなり美味しかったです。
暇な時間は小学生くらいの子どもたちとUNOをしたり、アイスホッケーの試合を見に行ったり。完全にカナダの家庭に溶け込んでいました。英語オンリーの環境でしたが、基本的な会話はなんとか理解できました。大事なことは聞き直せば問題なし。
最終日にもエドモントンの街まで送りってくれて、楽しく過ごせた2週間でした。
2つ目は馬の牧場
エドモントンの街まで送ってもらったその日に2つ目の牧場へ移動しました。バスで2時間ほど南のレッドディアという町へ移動し、迎えにきてもらいました。
2つ目の牧場は40頭ほどの馬を飼育しています。競馬で一般的なサラブレッドではなく、スタンダードブレッドやさらに大きな品種の馬です。観光地で馬車を曳いたりして働いていた馬が引退後に穏やかに過ごしていて、たまにお客さんがきて乗馬することもあります。
牧場にある畑を整備したり、柵を修理したりなど雑用を手伝いました。やることは1つ目の牧場と大きく変わりません。
私は乗馬未経験でしたが、基本から教えてくれて、森の中をトレッキングさせてもらいました。とても賢い馬ばかりなので、つかまっているだけでOKです。乗馬させてもらうのが一番の目的だったのでよかったです。
あとびっくりしたのが、5月に入ってから大雪が降りました。エドモントンは北欧くらいに緯度が高く、5月にはいってからでもたまに降るとのことです。



生活環境は大きく違いました。1つ目の牧場はボランティアは私だけでしたが、ここでは計6人ほどのボランティアを受け入れていました。ボランティア用のコテージがあり、共同生活です。カナダから2人、ドイツから2人、台湾から1人のような構成でした。
1つ目の牧場でみっちり英語環境だったので大丈夫だろうと思っていたのですが、英語についていくのが大変でした。というのもドイツの方が英語ペラペラで、最初カナダ人だと間違えたほどです。台湾の方もカナダの大学を出ており英語ペラペラです。
1つ目の牧場では英語がそこまで話せない私に気を使って、分かりやすく話してくれていたことに気づきました。何も気遣わない、現地の高速日常会話は早すぎて3割くらいしか分かりません笑。
それにしてもドイツの方が英語うますぎです。どうやら20代前半より若い世代はだいたい英語が話せるとのこと。語学学校のことを思い返してもドイツ人は一人もいなかったですし、自国でしっかりとした教育が整っているのだろう思いました。
夕食はオーナーの家でみんなと食べることが多く、カナダの家庭料理を堪能しました。ボランティア用コテージに食材は十分においてくれるので、お昼は各自自由に調理します。カナダの方が生のニンジンをそのまま食べているのには文化の違いを感じました笑。
こちらにも2週間滞在しました。おそらく人生で最も英語だけで過ごした1ヵ月となりました。ただ、「英語もっとできればよかった…」と後悔が押し寄せる期間でもありました。
WWOOFは英語学習にいい!?
農場ボランティアをやってみて感じたことは、英語の実践学習にいいということです。
現地の方と生活するので、リアルな日常会話で過ごせます。ボランティアを受け入れているオーナーなので、親切で社交性の高い方が多いと思います。知らないことを聞いたらなんでも教えてくれますし、会話はずっとできます。
ただ英語能力ゼロでは厳しいです。最低限、指示を理解しないといけないし、会話できないとこちらも楽しくありません。
ある程度、話せる人にはとても良い環境だと思います。食費、宿泊費がタダなのもいいですね。
エドモントンでカジノ生活
5月上旬に牧場ボランティアが終わり、エドモントンの街中へ移動します。5月下旬からのヨーロッパ旅行まで約2週間の滞在です。やることは特に決めていないので、観光しつつカジノで稼ぐ計画です。
1泊40CADほどのAirbnbを確保して節約モード。バンクーバーやトロントと比べると滞在費が半額くらいですね。
まず観光から。エドモントンがなぜ日本で知名度がないか。それは何もないからです笑。
もっとも有名な施設は北米で最大のショッピングモールのウエスト・エドモントン・モールです。なかに映画館、プール、アイスホッケー場などあらゆるものが詰まっています。とにかくデカいです。
正直、それ以外は特に印象に残る場所はなく、観光には向いていませんね。
ということで、カジノでポーカーをすることが多かったです。この時期は国民的スポーツのアイスホッケーのNHLがプレーオフ最終盤で、地元エドモントン・オイラーズが快進撃を続けていました。ポーカールームではテレビが見れるので、だんだんと試合を見に行くために通っていました笑。
ポーカーは安いレートの1-3CADしかなかったです。大勝ちはしなかったものの、滞在費程度は稼げました。
夢だったヨーロッパ旅行
5月下旬からは3週間、ヨーロッパ旅行に行ってきました。
カナダワーホリの間にヨーロッパに行きたかったのでいい機会でした。
エドモントン滞在中の出費
6月中旬にエドモントンに帰ってきて、ビクトリアへ移動です。
エドモントンを拠点にした2ヵ月の生活の出費はこちら
・滞在費600CAD
・生活費(食費・移動費)200CAD
・ヨーロッパ旅行費3500CAD
まず、カナダでの滞在費や食費はほぼただです。エドモントン街中に滞在した2週間ほどの費用しかかかっていません。ヨーロッパ旅行もバックパックひとつで費用を抑えたので、相当安いです。
出費は合計4500CAD程度、収入はエドモントンのカジノで2500CADくらいでした。
エドモントンでの2ヵ月は約2000CADマイナスでした。旅行に3週間いっていたことを考えると十分安いくらいです。
カナダ滞在全体では、イエローナイフ出発時点で-4500CADだったので、計-6500CAD。
カナダドルはある程度あるのでとりあえず過ごせそうです。