【カナダ4都市ワーホリ体験記】#4 ビクトリア編|夏は最高・老後に住みたい町No1

カナダ現地の生活

2023年9月から2024年9月まで、30歳の自分がワーキングホリデーでカナダに滞在しました。
「1年間でどんな経験をしたのか?」
「ワーホリって実際どうなの?」
そんな疑問を持つ人に向けて、自分の体験を長期滞在した4つの都市ごとに振り返っていきます。
今回は最後の都市ビクトリアでの2ヵ月を振り返ります。

カナダに着いて以降、カルガリーで主に語学学校に通って4ヵ月、イエローナイフで仕事漬けで3ヵ月、エドモントンを中心に2ヵ月ほど過ごしてビクトリアへ移動しました。

ビクトリアに来た理由

 イエローナイフでのバイトが終わった4月時点でワーホリビザの残り期間は5か月程度。正直ここからバイトを探すのは絶望的です。困っていたところ、イエローナイフの職場の方からビクトリアでの夏のみ短期バイトを紹介していただき、6月~8月まで働けることになりました。

 ビクトリアはカナダの西海岸の島にあり、バンクーバーからフェリーで1時間ほどの距離です。「老後に住みたい町ランキング」でも常に上位らしく、山と海が近く、気候も温暖。のんびりと暮らすにはぴったりの場所です。夏場は30度にいかないくらいのベストな気候で、いい時期に滞在できるなと思っていました。

ビクトリアでの生活準備

 ビクトリアに到着したのは6月中旬。ワーホリビザが切れる8月末までの約2ヵ月半という中途半端な期間でしたが、幸運にも1ヵ月750ドルで8月末まで借りられる物件を見つけ、到着翌日に入居。ビクトリア大学をはじめ大学生が多い町のようで、夏休みの帰省中に部屋を間貸しするサブレットというレンタル物件がいくつか出ていて助かりました。

 ちなみにビクトリアの家賃価格帯はめっちゃ高いです。バンクーバーやトロントに匹敵するくらいだと思います。私が滞在した4都市のなかでは1月当たりの家賃相場で、ビクトリア(900CAD~)>>イエローナイフ(800CAD)>カルガリー(750CAD)>エドモントン(700CAD)くらいのイメージです。

 さらに物価も高いです。スーパーの食品の価格帯もカルガリーやエドモントンより1割~2割くらい高い印象でした。

 ビクトリアの街のいいところとして、サイクリングロードが整備されています。海・山が近く気候も最適な時期。Facebookマーケットで100ドルのマウンテンバイクを購入しました。海岸線を走れるのは気持ちいいです。

海岸線のサイクリングロード

バイトとサイクリングとポーカーの夏

 7月から始まったバイトはそこまで仕事漬けではなく、週30時間弱のゆったりコースでした。仕事内でビクトリアの観光名所を巡れるので楽しく過ごせました。

 空いた時間は自転車であちこちを巡りました。けっこうアップダウンがありますが、大きな町ではないので、だいたいの行きたいところに行けます。カナダはどのまちでも公共バスに自転車を乗せることができるので、疲れたらバスで帰れます。

 観光地のダウンタウンはきれいで雰囲気がいいです。観光客や留学生っぽい人でにぎわっています。バンクーバーやトロントのダウンタウンはザ都会という感じ、カルガリーやエドモントンのダウンタウンは中規模の都会という感じで印象に残らなかったですが、比較的田舎のビクトリアはザ観光地の感じで楽しいです。バンフのダウンタウンに雰囲気は近いです。ただ、少し外れるとホームレスが多くなるあたりがカナダらしさは同じです。

 町唯一のカジノ「Elements Casino」でポーカーテーブルがありました。2テーブルのみで1-3(週末は2-5)のレート。町巡りもひと通り飽きたらだいたい毎日ポーカーしていました。エドモントンやカルガリーと変わらないです笑。

ビクトリアのおすすめスポット

インナーハーバーとフィッシャーマンズワーフ

 ダウンタウンと隣接して港インナーハーバーがあります。ここからホエールウォッチングの船や水上タクシーが乗れるほか、ビクトリアへの水上飛行機も出ています。周囲にはホテルが立ち並んで、賑やかです。

 インナーハーバーから歩いて15分ほどいくと水の上の集落のようなフィッシャーマンズワーフがあります。正直規模は小さいです。私はサンフランシスコのめちゃくちゃデカいフィッシャーマンズワーフに行ったばかりだったので、余計にしょぼく見えました。

インナーハーバー
フィッシャーマンズワーフ

ビーコンヒルパークの野生クジャク

 ダウンタウンから歩いて10分ほどにビーコンヒルバークという巨大な公園があります。地元の人の憩いの場です。

 ただの公園と一味違うのが、クジャクがその辺を歩いていることです。地元の人は「野生だよ」と言っていましたが、奈良の鹿のように微妙に人が管理している感じなのでしょうか。とにかく人慣れしていて、世界一クジャクを近くで見れる場所だと思います。

ダグラス山

 観光地ガイドには載っていない、個人的なおすすめスポットがダグラス山です。ダウンタウンから自転車で30分ほどにある小高い山です。

 海を挟んでアメリカ大陸のベーカー山という4000mくらいの山がひっそりと見えます。ちなみに、ビクトリア島は国境がアメリカ側に食い込んでいて、ビクトリアからアメリカ大陸をみるとそこはアメリカ領です。

遠くに見えるのがアメリカの山々

合間にラスベガスへ

 ビクトリアに着いたのが6月中旬、仕事が始まったのが7月~。ということで、その合間にラスベガスに旅行しました。ちょうどこの時期はWSOPというポーカーの大会が開催されていて、近年は日本人も多く行っています。あとグランドキャニオンもあります。

 どちらも人生で1回は行ってみたかったので、1週間くらい旅行しました。

 ちなみにカナダにきてから米国に入るのは初めて。まず両替に関しては、カナダの銀行CIBCの口座のカナダドルをけっこうレートよく米ドルに換えてくれるサービスがあるので便利でした。またカナダから米国に飛行機で行くときは入国審査がカナダ側であるので、米国についてから長蛇の列に並ぶ必要がありません。カナダとアメリカは密接な関係があるだけあっていろいろ便利です。

 グランドキャニオンは圧巻でした。目の前の光景のスケールが違いすぎて逆にCGじゃないかと思いました。デカい自然風景は日本ではあまり見れないですね。

 ラスベガスは異常な町です笑。砂漠のなかのココだけホテルが立ち並び、アメリカとは思えないほど治安がいいです。深夜でも女性が外を歩いています。そして物価も異常、なのにご飯は美味しくないという困った町でもあります。

 カジノで運よくいくら勝てたので米ドルを増やして帰国できました。

カジノで資金がピンチに

 バイトが始まる前からラスベガスで資金を増やしたのですが、カナダドル自体の手持ちは減っていました。5000CADくらい米ドルに両替したので、けっこうカツカツでビクトリア生活がスタートしました。

 なんだかんだでカルガリー、エドモントン、ラスベガスを通してカジノでお金が増えていたので、ビクトリアでも大丈夫だろうと思っていたら、連戦連敗ですぐに2000CADくらいなくなってしまいました。

 そのために米ドルを換金するのもなんだか嫌で、バイトもそこまで時間数が多くなかったので家賃をギリ払えるくらいしかカナダドルがない資金難になってしまいカジノからは撤退しました。

毎年夏にきたいビクトリア

 毎年夏はビクトリアで過ごしたいです。クーラーいらずで過ごしやすく、健康的なスローライフが遅れます。ノマドワーカーなら7月~9月はビクトリアで部屋を借りて生活したいです。

 日本よりは食費は高く、おいしい食材はありませんが、スーパーで自炊するぶんにはそこまでお金はかかりません。人生の夢は夏はビクトリア、冬は東南アジア、春秋だけ日本で過ごす状態です笑。

ワーホリビザが切れた後

 カナダ生活も残すところわずかの7月ごろに気づきました。1年近くカナダにいたのに、バンクーバー・トロント・モントリオールの3大都市に行っていないことに。逆にカルガリー・イエローナイフ・エドモントン・ビクトリアというレア構成で過ごしたのは貴重な体験でした。

 このまま帰国するのも惜しかったので、9月は旅行月間に決定。ワーホリビザの期限が8月末までなので、観光ビザへ切り替えが必要でした。

 カナダ移民局のサイトからオンライン申請すればOK。申請料は100ドルで、約2週間後に郵送でビザ証が届きました。

(ちなみに観光ビザを取らずに滞在していたら、どうなっていたのでしょうか?出国時に何か言われるのかな…ちょっと気になります)

ビクトリア滞在中の収支

 6月中旬~8月末までビクトリアでの経費です。

・滞在費2000CAD
・生活費(食費・移動費)1000CAD
・カジノ負け2500CAD

 カジノで負けたのが想定外の出費で生活費を合わせて5500CADくらいかかりました。

・バイト代5500CAD
・ラスベガス(旅行費引いて)3500米ドル=5000CAD

 ラスベガスでの収支を合わせると計10500CAD

 ビクトリアでの期間で5000CADプラスにできました。

 カナダ滞在全体では、エドモントン出発時点で-6500CADだったので、計-1500CAD。

 語学学校費も含んでいるのでほぼチャラみないたものです。

 最後の9月は北米を旅行して帰ります。

タイトルとURLをコピーしました